Riddell et al. (2023). Examining the Acute Glycemic Effects of Different Types of Structured Exercise Sessions in Type 1 Diabetes in a Real-World Setting: The Type 1 Diabetes and Exercise Initiative (T1DEXI)

1型糖尿病患者さんの血糖コントロールにおける有酸素運動、インターバルトレーニング、筋力トレーニングの効果を調べたRCTです。

同様の研究と比べてn = 497とかなり被験者数の大きな研究です。

以下にAbstractを日本語訳します。

目的
1型糖尿病患者にとって、運動中および運動後の血糖コントロールは、依然として大きな課題である。運動に対する血糖応答は運動の種類(有酸素運動、インターバルトレーニング、筋力トレーニング)によって異なる可能性があり、運動の種類が運動後の血糖コントロールに及ぼす影響については依然として不明である。

研究デザインおよび方法
Type 1 Diabetes Exercise Initiative(T1DEXI)試験は、家での運動に関する実地調査である。被験者は、4週間にわたり6回の有酸素運動、インターバルトレーニング、筋力トレーニングのセッションを行った。運動量、食事量、インスリン投与量、インスリンポンプのデータ、心拍数、連続グルコースモニタリングのデータをスマートフォンアプリを使用して報告した。

結果
有酸素運動(n = 162)、インターバルトレーニング(n = 165)、または筋力トレーニング(n = 170)グループに割り付けられた1型糖尿病患者(平均年齢 37±14歳、平均HbA1c 6.6±0.8%)計497名の分析が行われた。運動中の血糖値の変化は,有酸素,インターバル,筋トレでそれぞれ-18±39,-14±32,-9±36 mg/dL(P<0.001 )で、インスリン治療の方法(ポンプや頻回注射)に関わらず同様であった。血糖値が70~180 mg/dLの範囲にある時間は、運動しない日と比較して、運動後の24時間において高かった(平均 76±20% vs. 70±23%,P<0.001)。

結論
1型糖尿病患者は、インスリン投与方法に関わらず、有酸素運動で最も血糖値が低下し、次いでインターバルトレーニング、筋力トレーニングの順に有効であった。1型糖尿病のコントロールが良好な患者においても、運動を行った日は血糖値が至適範囲内にある時間が有意に改善されたが、血糖値が範囲外となる時間はわずかに増加するかもしれない。