学術的な論文を上手に書くスキルは、仕事で作成するレポートや報告書、少しかみ砕いて書く工夫をすれば地域コミュニティーの情報誌や企業の広報など、ありとあらゆる文章に応用できると思います。
自分が伝えたいことを論理的かつ分かりやすく、決まった構成で文章化するスキルです。
一般的な学術論文は、導入/背景(Introduction/Background)→方法(Methods)→結果(Results)→考察(Discussion)—→結論(Conclusions)→参考文献(References)、という構成で書かれます。
手短に口で内容を伝えたい場合、結論を先に話す方(PREP法)が良いかもしれませんが、文章で読み手をきちんと納得させるためには、この構成が有効です。
学術論文のように硬い文章にする必要はなく、例えば、
“最近〇〇が××という理由で資産形成に良いと言われているが本当にそうなのかよく分かっていない。
→実際に〇〇をやっている人にインタビュー調査をしてみた。
→〇〇をやることによって1年間で平均5%の利益を得ることができたということが分かった。
→〇〇のメリットは△△にある。一方デメリットは□□である。〇〇が合う年齢、家族構成、職業などがあるので、それに合致する人はやってみたら良いかもしれない。”
インターネットでよく読まれている文章の中にこのような構成になっている文章があると思います。
導入で読み手の興味を引き、方法と結果で説得力を持たせた内容を示して結論を導くスタイルです。
論文の書き方はいろいろと勉強になるので、学術に関係のない方でも一度は触れてほしいですね。
