こんなに面白いドキュメンタリー映画がYouTubeで無料視聴可能とは!
太陽光・風力・バイオマス、いわゆるクリーンエネルギーが、化石燃料によるエネルギーを代替できるというのはdelusion(妄想)であり、クリーンエネルギーを作るために化石燃料を燃やしたり森林を伐採したりしているというウソみたいなホントの話。
わが国では秋本真利衆議院議員の汚職事件がニュースとなっていますが、クリーンエネルギーの普及を推進する環境保護団体は銀行やいくつものグローバル企業から出資を受けており(バイオマスを推進するエネルギー企業が木材を伐採する企業から資金提供されているのには驚いた)、地球環境を守ろうという高邁な理想も、結局はお金儲けになってしまう。
何か大きな事業を起こそうとすれば資金が必要なので、政府や有力企業との協力は避けて通れません。
でもいつの間にかそれが利権となり、その魅力に溺れ、腐敗する。
地球と人類の未来を守るための活動が、地球と人類の未来を破壊する行動になってしまっているという悲しい事実を訴える映画でした。
イデオロジカルなので、ニュートラルな視点で見ないといけない映画だと思いますが、面白かったです。
テレビでは太陽光・風力発電のすばらしさを堂々と喧伝しているのに、直撃インタビューするとしどろもどろになる関係者。
クリーンエネルギーのイベントで「このイベントの電力はすべて太陽光で発電したものです!」叫ぶ主催者。
そのステージの裏で回されるディーゼル発電機…。
サステナビリティって正しくてきれいな言葉ですよね。でも、正しすぎるきれいすぎる物事は気をつけた方がいい。正しくてきれいと言えば、SDGsですが、まあ、そのなんというか、怪しいもんです。
利権があろうが腐敗しようが、最初の理想と目的を達成できればよいのかもしれませんが。
最後は人間のモラルが問われている。
ちなみに、私は太陽光・風力発電ともに蓄電技術が未成熟で開発コストに見合わないと思うので、エネルギー政策としてクリーンエネルギーに前のめりになることに反対です。Planet of the humansの内容が真実であれば、ただの環境破壊でしかありません。
エネルギー政策は国家の根幹となるものです。落ち着け、日本。
