Mekić et al. (2023). Younger facial looks are associate with a lower likelihood of several age-related morbidities in the middle-aged to elderly

顔の若さと加齢に関係する慢性疾患との関連を調べた面白い研究です。

オランダのコホート研究の被験者50-80代の男女2679名の横断分析で、顔写真から推測される年齢と実際の年齢の差と病気のリスクの関連性を調べました。

ちなみに、顔写真から年齢を推測したのは人間でAIではありません。AIにやってもらったらどんな結果になったか知りたいところです。

実際の年齢よりも5歳若く見えることは、骨粗鬆症(オッズ比0.76、95%信頼区間(CI)0.62-0.93)、慢性閉塞性肺疾患(オッズ比 0.85、95%CI 0.77-0.95)、白内障(オッズ比 0.84、95%CI 0.73-0.97)の発症リスク低下と関連しており、老人性難聴や認知機能障害も少なかったようです。

見た目が健康を決めるわけではありませんが、健康状態は顔の見た目や肌・髪の毛の状態に現れるのでしょう。人間は他人の顔を見て”健康的”=”若い”と認識するようにできているのかもしれません。

表情の問題もあるでしょう。

生き生きとした生活ができている人は健康状態が良く、顔の表情も明るくなり、若く見るのかもしれません。