Corrêa et al. (2022). A systematic review and meta-analysis demonstrating Klotho as an emerging exerkine.

日本人研究者が発見したアンチエイジング遺伝子Klotho。

Klothoタンパク質は運動によって分泌されるexerkineのひとつであるというメタ解析論文です。

以下、Abstractの日本語訳です。

Klotho は、骨格筋や腎臓などの様々な臓器の病態生理において、いくつかの治療的役割を担うアンチエイジングタンパク質である。運動によってKlotho値が上昇することが示唆されており、このアンチエイジングタンパク質は新しいexerkineと言える。

様々なトレーニングプロトコルが血液中を循環しているKlotho(S-Klotho)値に及ぼす影響を検証するために、システマティックレビューを行った。運動のS-Klotho値への影響を調査した無作為化および準無作為化対照試験、年齢30歳から65歳までの621名の被験者からなる12の研究を解析対象とした。

長期的な運動(最低12週間)により、S-Klothoレベルは有意に増加した(Hedge’ g [95%CI] 1.3 [0.69-1.90]; P < 0.0001)。さらに、運動は個人の健康状態やトレーニング法の違いに関係なくS-Klotho値を増加させたが、有酸素運動+筋力トレーニングでは増加が見られなかった。サブグループ解析によって、トレーニング期間と運動量がS-Klotho値に影響を与えることが分かった。

血液中のS-Klothoタンパク質は、長期的な運動後に変化するため、Klothoはexerkineと言えるかもしれなし。しかし、この効果は、運動の期間・量・強度などの違いによって影響を受ける可能性がある。

アンチエイジングは多くの人々の関心を集めてやまない分野ですが、運動にアンチエイジング効果があることはほぼ定説となっています。

Klothoを含め運動の効果がより深く解明されれば、ちょっとした若返りも夢ではないかもしれませんね。