1950年代にマメ科の植物ガレガソウから作られたメトホルミンは糖尿病の第一選択薬として世界中で使われている偉大な薬ですが、最近では抗がん作用やアンチエイジング作用の可能性も注目されています。
Life Span 老いなき世界の著者、デビッド・シンクレア博士も飲んでいるらしいです。
最近、New England Journal of Medicine誌に、メトホルミン(とイベルメクチンとフルボキサミン)がコロナに効くどうか調べた無作為化比較試験の結果が掲載されました。
プライマリーアウトカムは低酸素血症、救急外来受診、入院あるいは死亡の複合エンドポイントで評価していますが、残念ながら、メトホルミンはコロナに効果はなかったようです(オッズ比 0.84、95%信頼区間 0.66-1.09、p = 0.19)。
効果はなかったけど、効果があるかもしれないと考えてこんな臨床試験を組んだことが驚きです。
改めて、メトホルミンという薬のすごさを感じました。

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