尿を黄色くする色素としてウロビリンというものがありますが、このウロビリン代謝に関わる酵素が腸内細菌から発見されたという研究です。
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ヒトおよびその腸内細菌叢におけるヘムの代謝生成物であるビリルビンの代謝は、健康維持に不可欠である。血液中のビリルビンが過剰になると黄疸を引き起こし、さらに神経障害を引き起こす可能性がある。
ビリルビンをウロビリノーゲンに還元するバクテリア由来の酵素はこれまで特定されていなかった。本研究では、生化学的解析と比較ゲノム学を使用して、BilRを腸内細菌由来のビリルビン還元酵素として同定した。
BilRは主に Firmicutes 種(乳酸菌などを含む。肥満の人や高脂肪食を食べる人はFirmicutesが多くBacteroidetesが少ないと言われている)によってコードされている。メタゲノム解析から、BilRは健康な成人と比べて、新生児および炎症性腸疾患を持つヒトではその頻度が低いことが示された。
本研究の結果は、腸内細菌叢がビリルビン代謝に果たす役割を明らかにし、腸肝循環がビリルビンホメオスタシスを維持する上で重要であることを示している。
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腸内細菌叢についてはこのブログでも何度か取り上げていますが、人間の身体の恒常性においてとても大きな役割を持っていることが明らかになってきました。
腸脳相関、腸腎相関、腸筋相関、そしてこの腸肝循環ですが、きっと腸心相関、腸膵相関、腸骨相関なども発見されていくのだと思います。
大腸には約1000種類、100兆個にも及ぶ腸内細菌が住んでいて、免疫細胞の約70%が腸に存在することを考えると、腸は想像以上に超大切なわけです
年末年始のイベントで胃腸を酷使した方が多いと思いますが、腸内細菌叢が乱れないように”腸活”をしましょう。
プロバイオティクスとプレバイオティクスが基本ですが、普段の食事では特に納豆(大豆)・野菜・果物を多く摂ることを勧めます。
尿を黄色くする作用が100年以上謎だったことは驚きでしたが、腸内細菌が関わっていたというのはさらに驚きでした。
人間について、もはや腸抜きには語れません。
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