MPHのDissertationコースが始まり早くも1ヶ月が過ぎようとしていますが、Research title proposalを提出したもののいまだにSupervisorが決まりません。
Supervisorがいなくても論文を書くことができますが、学生の立場からすればこのまま進めても良いのか不安になるのは当然で、「いったいいつになったらSupervisor決まるんだ?」という質問が数多く寄せられているようです。
MPHの各コースにはAcademic leadという責任者がいるのですが(UoMでは複数のコースを一人のAcademic leadが兼任している)、「まあ落ち着いてくれ、こっちにもこっちの事情があるんだ」という回答を出していました。
行間を読むところによると、学生の研究テーマをAcademic leadが教員(たぶんassistant professorとかlecturerだと思います)に割り振るのですが、教員が快く承諾しないとSupervisorに任命しない仕組みになっていると思われます。
大学院のハンドブックでは、”Dissertationの研究を進め論文を書くのは学生であってSupervisorではありません!“と何度も何度も注意が促されているので、自分で研究やったりアカデミックな論文を書いた経験のない学生を指導するのは結構大変なんだと思います。
UoMと比べるとUoDのDissertationは最初からSupervisorが決まっていてかなりスムーズでした。
UoDは学生からのTeachingに関する評価がかなり高く、確かにこれら2つの大学院を比べると、UoMよりUoDの方が学生に対する説明と指導が親切な気がします。
海外の大学院で学ぶ(特に自分のバックグラウンドとは大きく違う分野)にあたっては、ランキングやネームバリューに現れにくいこうした面の評価も重要かもしれません。
UoMのMPHに通っている学生の中には社会人も数多くいると推測されます。
聖路加国際大学公衆衛生大学院のデータによると、MPHの学生のうちなんと83%が社会人(working student)であったようです。
大学院によって割合は異なるとは思いますが、MPHが社会人が学び直し・学びの強化のために選ぶ場所の一つであることは間違いありません。
きっと社会経験のある学生であるからこそ、Dissertationも計画的にできるだけ早く書き上げたいのだと思います。大学側の対応が遅いと学生満足度はかなり低くなってしまうでしょう。
自分にどんなSupervisorがつくか楽しみです。
UoDでの経験を振り返ると、結構個人的なことも話すような仲になるので、いい人だったらいいなあ。
