“学びは真似ることである”
誰が言ったか定かではありませんが、確かにその通りだと思います。
武術では先生の動きをよく観察して、とにかく真似ます。
足運び、体捌き、手足の形、息遣い。
また、<型>を通して身体操作を学び(真似び)ます。
それでは学問ではどうか。
誰かが学んでいることをそっくりそのまま真似ることはもちろんできませんが、ロールモデルの学ぶ姿勢や方法を真似ることで、より効率的・効果的に学ぶことができると言えます。
私の場合、上司が臨床も研究も全力で取り組む方だったので、その姿を真似びて今の自分がある気がします。
ロールモデルとの出会いは<縁>かもしれません。学生時代に出会うこともあれば、社会人になってから出会うこともあるでしょうし、仕事ではなく趣味の場などで出会うことがあるかもしれませんね。
“メンター”と呼べるような方に出会えたら、よく観察して<一挙手一投足>を真似てみる。
私が武術の稽古で知った<まねびスキル>です。そういえば、映画バケモノの子の中で似たような描写があったような気がします。
たぶん、これは、業種に関わらず適用できることだと思います。
誰かを真似て学び、そしていつか、自分が誰かに真似される。
そのようにして学びの流派みたいなものが続いていくのかもしれません。
