インターネットの発展により、遠く離れた場所であってもほぼリアルタイムでつながるようになりました。
パンデミックによりオンラインでの仕事・娯楽はさらに増え、リモートワークやオンラインミーティングが当たり前の時代になりました。
(本当は良くないことだと思いますが)パンデミック中、講義はオンラインのみで行う大学も多かったようです。分野にもよりますが、オンラインで完結する学びがあります。
オンライン大学院の長所と短所についてはいくつか文献がありますが、次のようにまとめられるでしょう。
<長所>
- 学ぶ者の時間と場所を選ばずフレキシブルである。
- 必要な情報へアクセスしやすい。
- ディスカッション・フォーラム上で学生同士、講師と学生の間のディスカッションが行われる。会話によるコミュニケーションが苦手な学生も参加しやすい。
- 費用対効果が高い。
- 学生の好みに合わせた学習内容を選択可能。
- 自分のペースに合わせた学習が可能。
<短所>
- 大学組織との関係が薄く人との交流が少ないため、強いモチベーションとタイムマネジメント能力が必要である。
- 得られた知識を口で説明する能力は向上しない。
- テストでカンニングしたり、アサイメントでコピペしたり、ずるをしやすい。
- ソーシャルスキルは向上しない。
- 実践的な技術を習得する分野、例えば、医学や工学には向いていない。社会科学や人文科学には向いている。
- 膨大な数のウェブサイトを使って学習することはかえって非効率かもしれない。
費用対効果が高く、フレキシブルであること。オンライン大学院の長所はこれに尽きると思います。
オンライン大学院での学びは基本的に<孤独>なので確かに強いモチベーションが必要です。ソーシャルスキルや口頭でのコミュニケーション能力の問題に関しては、技術開発が進めば今後改善されていくと思います。
分野による向き不向きも重要なポイントです。
実技の習得が必要な自然科学は完全オンラインで修了することは難しいかもしれません。オンラインコースで十分に学べるとは思いますが、face-to-faceで実地で学ぶ時間が必要になるでしょう。
オンライン大学院での学びを検討中の方は、自分のモチベーション、仕事の忙しさ、学びたい分野など総合して決めましょう。

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