大学院での学びはいいものですが、ただではありません。
学ぶためにはお金が必要ですよね。大学院の学費は決して安くはありません。
日本の大学院で完全オンラインで修了できるコースを私は知りません。実地での受講が必須だと思います。
したがって、日本の大学院と英国大学院のオンラインコースとの直接比較は困難ですが、ここでは2022年9月時点での学費を比較してみたいと思います。
(オンライン大学院の学びは実地での学びと同等といえるのか、オンライン大学院の利点と欠点については別の機会にお話しします)
例えば、東京大学は、入学料282,000円、修士課程の授業料が535,800円/年、博士課程の授業料が520,800円/年、法科大学院の授業料が804,000円/年です。修士課程が2年だとすると、1,353,600円+αかかります。国立大学はどこも学費は同じですね。
それでは、社会人の学びとして代表的なMBAを例に比べてみましょう。
国内MBAだと一橋大学ビジネススクールが有名かと思いますが、一橋大学は国立大学ですが、ビジネススクールの学費は642,960円/年と少し高くなるようです。修了までに1,567,920円+αかかります。
続いて、早稲田大学ビジネススクール。働きながら学べる夜間主総合・夜間主プロフェッショナルコースは、入学金200,000円、授業料が1,460,000/初年度、1,660,000円/2年次で諸費合わせて修了に3,366,000円かかります。
一方、私が修了したUniversity of Derby MBA Globalは、15,450ポンド(約2,500,000円)でした。かの有名なLondon Business Schoolは(オンラインではありませんが)97,500ポンド(約15,570,000円)です。思わず目を疑いました。
有名校(大学ランキングが高い)はいずれも学費が高くなる傾向があります。
講師陣や学生のレベル、卒業後の社会的地位、人脈…など有名校には様々なメリットがあると思いますが、私は何をどのように学ぶのかが大切であって、どこで学ぶのかを理由に大学院を選ばない方が良いと考えます。
私はどちらかというと経営管理学という学問に興味があり、組織を運営する上で基礎的な知識を身に付けるためビジネススクールに入りました。また、英国大学院のオンラインコースは夜間・週末通学するプログラムよりさらにフレキシブルで、タイムマネジメントがしっかりできれば自分の生活を変える必要がまったくありません。
当初、MBAをキャリアアップや収入アップ、あるいは起業に活かすといった意思はなく、時間とお金の費用対効果を優先させました。
この辺については人によって目的が異なるので、一概にどこそこが良い、とは言えません。
ブランドを重視するならば、ランキング上位の有名校が良いのは間違いないでしょう。
ただ、学費という観点からすると、日本では圧倒的に国立大学が良いですし、海外の大学院(実際に留学するとなると生活費もかかり、莫大なお金が必要になります)ならば、英国大学院のオンラインコースは良い選択になると思います。

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